インタビュー
shibafさんとご一緒にお話をうかがった上、年をまたいでのご自宅アトリエ撮影まで快諾いただきまして、本当にありがとうございます。 こちらがボヤボヤしているうちに、もうshibaf webショップではバンビ柄バッグsold outですね♪
バンビ柄と小皿柄の2案、どちらもヨロッとしつつバッチリ一目で記憶に残る可愛らしい図案です。
しかしかなり早い段階で図案提案されていましたが、話を聞いてから図案を考えられたのですか?
みずなす
shibaf
話を聞いてというよりは、ちょうどタイミングよくお話がやってきたという感じです(笑)
実は別の仕事で制作した「花ふきん」の作品がありまして。奈良市の店で販売するので鹿をモチーフにした作品なんです。
「この図案を広げたいな~」という頭と、「テキスタイルデザインに挑戦したいな~」という気持ちの中にいるところ、バッチリこのお話をいただいたので喜び驚いたんですよ。
写真
みずなす
そうでしたか!それはこちらも嬉しい限りです。なるほど「花ふきん」のイメージが先にあるので、バンビ柄はドットというかステッチのタッチで描かれているのですね。
布に刷った作品はこれまでにも拝見してきましたが、どれも作品としての仕上げまでご自身で手がけられたものでした。今回は「布」という作品を制作されて、そこから先shibafさんという他の作家さんの手で「バッグ」という作品に仕上げられた訳ですが、こうしたコラボ制作はいかがでしたか?
shibaf
写真「自分の作品をどう活かしてくれるか?」と、とても楽しかった!です。
図案を初めて見て頂く時は不安でした(笑)でもこうしてイイ感じにバッグにしていただいてすごく嬉しいです。
この柄で自分用のバッグが欲しくて、まず初めにオーダーしたのは私自身(笑)想像通り、綺麗なバッグに仕立てていただいて大変気に入っています♪
みずなす
写真ホント、web shopで見た秋冬なイメージとは異なり、
スッキリ爽やか綺麗なバッグですね!
同じ柄でも印象ガラッと変わるのですね。
ところで私、5年程前の個展で販売されていた
オリジナルプリントの「てぬぐい」を気に入って、
我が家でいまだ壁に飾っております(笑)
それもあってこのたびも、shibafさんの希望を耳にして直ぐ、いしはらさんをピン!と思い出し、お声かけさせていただきました。 絵本雑誌「かいものづくし」(こどものとも年少版2007年11月号 福音館書店 )なんかは「絵」として紙に刷った作品でしたが、最近の方向は、紙より布ですか?
shibaf
う~ん、紙に刷らないという訳じゃあないです。もう少し子供の手が離れたら紙の作品もとは思っています。
このコラボ制作も「子育て中ののんびりペースでの対応しかできませんが…」という上で、楽しくさせていただきました。

ただ、紙に刷った「絵」な作品より、布に刷ってそれを雑貨にした作品の方が、買って頂きやすいということはあると思います。 なので、依頼もそういう方向が多いのかな。

写真大抵面白そうでやりたいなと思う制作のお声をかけていただくので、先に“お題”がある制作が多いです。
今回は自由とはいえ「バッグ」にする枠がありましたし、「花布巾」も古墳・馬酔木・鹿・大仏など奈良にちなんだモチーフが先にありました。ネイチャー・センス展(2010/7/24-11/7 森美術館)で物販された「てぬぐい」も、依頼くださった栗林隆さんの展示「wald aus wald(林による林)」にちなんだものでということで“林”の図案の作品3タイプを作りました。
「てぬぐい」は“注染(ちゅうせん)”という日本伝統の染色方法で染められるものですが、シルクスクリーンはプリント。だから裏まで柄が染み抜けません。邪道といえばそれまでですが、その特徴を逆手にとって、裏表違う“樹”の図案を刷り、光に透かすと2案のレイヤーで“林”の奥行きが感じられるイメージにした「てぬぐい」も作りました。
みずなす
小さなお子さんの子育てをしながらも可能な範囲で制作をなさっているのですね。
“お題”がある制作は難しくないですか?
shibaf
いえ、“お題”があった方がやりやすいです。
勿論、中には“お題”にノリきれない依頼をいただくこともありますが(笑)私の作品を「そう使いますか、どうぞ。」という気持ちです。
「絵本はないのですか?」とか「カバンはないの?」とか、お客様の方から次の作品につながるご提案をいただき、「ならやりましょう♪」という感じでいると、ちょうどお話いただくことがあるのですよね(笑)

写真東京都八王子市にある「ヘアー アルボル」は愛用させていただいている美容院なのですが、私の作品を気に入って下さり、DMやら看板やら垂れ幕やらのご依頼をいただいています。
そのDMの作品をみて「こんな絵のスカートがあったらいいな」と言われたので、次はスカートコラボのお話が転がり込まないかな~なんて(笑)
  
みずなす
うふふ、色んな人にやりたい事を言い広めておくことは重要ですよね♪どこから声がかかるかもしれません(笑)
しかし、そう素敵な依頼を引き寄せるのは、いしはらさんと作品の魅力です。
確かにこの独特な持ち味は、老若男女モダンレトロ関わらず、様々な人や空間に不思議と受け入れられる気がします。
暮らしの中、身近なものにあって心地よい絵なので、意匠作品の依頼が多いのは大変納得です。
そもそも版画は量産できる特性の分野ですし、いしはらさんの作品は「模様」的な特長がありましたから、テキスタイルデザイン制作も大変自然にこなされている感じを受けます。
  
shibaf
模様に関心があって、広がっていくのが好きです。1個が沢山になっていく感じ。例えば「てぬぐい」を刷る時、一つの図案を長い生地に繋げて刷って、それが続いていって、一つのながーい布になる感じはワクワクします。
“残飯炒飯”と命名した我が家のメニューがあるのですが(笑)こどもがチビッと残したものをまとめて炒飯にするんです。すると色々な味が力を出し合って、めちゃくちゃ美味しくなるのです。布作品でいえばパッチワークも同じ感じかな。ハギレとか溜めておいて、時がきたら一つの素敵なものになる…そういうものが好きなんです。
みずなす
最近関心を寄せているのが陸亀とか(笑)近いうち作品のモチーフに現われそうですね。。って年賀状は卯年だけに亀の図案でしたネ。もしかしてこれは陸亀の意味も入っているのかしら??
これからも引き続き色々な作品を拝見させていただきたいと思います、貴重なお話どうもありがとうございました。
インフォメーション

いしはらもよう(いしはらみえこ公式サイト)
★シルクスクリーンを主に使って、紙・布にプリントした作品を作っています。
 作品は雑貨屋「ロビン」、美容室「ヘアーアルボル」のインテリアなどでご覧いただけます。
 作品の質問・ご依頼はメールにて「いしはら」までお問い合わせ下さい。>> harapeko@ctaptapt.net
★雑貨屋「ロビン」
 所在地:奈良市餅飯殿町12 もちいどのセンター街 夢キューブD
 営業時間:10〜19時 木曜定休/電話:0742-26-5588
美容室「ヘアーアルボル」